サブスクを全部棚卸しした。気づいたら毎月2万円消えていた

お金の設計

毎月の引落明細を、ちゃんと見たことがなかった。
カード明細も、銀行引落も、何となく把握しているつもりでいた。

久しぶりにちゃんと開いてみたら、見覚えのない名前がいくつか並んでいた。
「これ何だっけ」と思いながら確認していくと、使っていないのに払い続けているものが複数あった。

全部リストアップしたら、合計で月2万円近くになっていた。
節約をしようと思ったわけじゃない。
ただ、何に払っているか知りたかっただけだ。


毎月何にいくら払っているか、言えなかった

「サブスクいくら払ってる?」と聞かれたら、正確に答えられなかった。
Amazonプライムとか音楽アプリとか、なんとなく答えていた。
でも合計金額は把握していなかった。

口座引落の明細を久しぶりに開いた日

きっかけは銀行口座の整理をしていたときだ。
口座を2つに絞る作業の中で、引落の明細を確認した。
見慣れたものの横に、見慣れないカタカナが並んでいた。

クリックして調べると、2年前に登録した何かのサービスだった。
月480円。
使っていない。
でも解約していなかった。

そういうものが、1つじゃなかった。


明細を開かないと、払い続けていることに気づかない。


使っていないのに払い続けていたものが複数あった

洗い出してみると、こんな状態だった。

  • 登録したまま一度も開いていない雑誌アプリ
  • 無料期間が終わったあと解約し忘れたクラウドサービス
  • 子どもが使っていたはずの学習アプリ(本人はもう飽きていた)
  • アップデートで有料になったが気づいていなかったアプリ

一個一個は数百円だ。
でも並べると、見知らぬ出費が家賃のように毎月積み上がっていた。


小さいから気にならない。気にならないから止まらない。

サブスクは固定費だ。一度契約すると、自動で毎月出ていく。


「解約するほどでもない」が積み重なっていた

月500円のサービスを解約するかどうか、真剣に考えることはない。
面倒くさいし、また使うかもしれないし、たいした金額じゃないし。
その「解約するほどでもない」が、5つ6つと積み重なる。

サービス側もそれを知っている。
解約ページはわかりにくい場所にある。
「退会はこちら」は小さく書いてある。
「本当に解約しますか?特典が消えます」と念を押してくる。

解約しにくい設計は、意図的に作られている。


放置を許す設計が、払い続けを生む。


サブスク整理をしたら、毎月2万円消えていた

全部リストアップしてみると、自分でも驚いた。
知っているサービスより、知らないサービスの方が目についた。

全部リストアップしたら自分でも驚いた

やったことはシンプルだ。
クレジットカードの明細と、銀行の引落明細を1か月分開く。
「定期引落になっているもの」を全部ノートに書き出す。
それだけだ。

出てきた数が、想像より多かった。
金額より、「こんなに払ってたんだ」という感覚の方が先に来た。
把握できていなかった、という事実がちょっと恥ずかしかった。


見えていなかっただけで、払い続けていた。


残すもの・解約するものの基準は「先月使ったか」だけ

判断基準は一つだけにした。
「先月、使ったか。」

使った → 残す。
使っていない → 解約。

「また使うかも」は考えない。
「安いから」も考えない。
先月使ったかどうかだけで仕分ける。

この基準にしたら、迷わなかった。
迷いがなければ、判断が速い。


判断基準は一つの方が、続く。


解約が面倒なサービスほど、意図的に放置させる設計になっている

解約作業をしていて気づいたことがある。
解約しやすいサービスと、しにくいサービスがはっきり分かれている。

しにくいサービスは、手順が多い。
「解約はアプリから」と書いてあるのにアプリに項目がない。
チャットサポートに繋がないと解約できない。
解約ページに「プラン変更」が大きく出てきて解約ボタンが小さい。

これは設計だ。
意図的に、解約コストを上げている。
それを知っておくだけで、登録するときの判断が変わる。


解約しにくさは、サービスの質とは関係ない。


削った後、何が変わったか

2万円が浮いた、という感覚はそこまでない。
それより、把握できた、という感覚の方が大きかった。

口座引落が把握できるようになった

今は毎月何が引き落とされるか、だいたい言える。
Amazonプライム、音楽アプリ、クラウドストレージ。
それだけだ。

把握できていると、明細を見るのが怖くなくなる。
以前は見るたびに「これ何だっけ」が出てきた。
今は確認が確認で終わる。


知っている状態が、静かだ。


新しいサブスクへの反応が変わった

「無料で1か月使えます」という案内が来ても、以前ほど飛びつかなくなった。
無料期間が終わった後、解約するかどうかを判断しないといけない。
その判断コストが、無料の価値を上回ることがある。

「先月使ったか」という基準が染み込んだからだと思う。
使い続けられるかどうか、登録前に少し考えるようになった。


無料の裏には、判断コストがある。


2万円は消えたのではなく、見えていなかっただけだった

節約した、という感覚はあまりない。
正確には、見えていなかったものが見えるようになった、という感覚だ。

お金は減っていたのに、気づいていなかった。
把握していないお金は、あるのかないのかわからない。
把握できたら、使い方を選べるようになった。

見えないお金を削るのは節約じゃない。
見えるようにすることだ。


把握は節約より先にある。


40代のサブスク設計

サブスクは便利だ。
だからこそ、設計しないと増え続ける。

便利さに慣れると「解約コスト」が上がる

サービスが生活に馴染むほど、解約が面倒になる。
使い慣れたUIを変えたくない。
データが消えると困る。
乗り換え先を探すのが面倒だ。

便利なサービスほど、解約コストが高くなるように設計されている。
それを知っておくと、登録するときに「本当に使い続けるか」を一瞬考えられる。


使うほど、やめにくくなる。それが設計だ。


カード・銀行・サブスク、同じ問いが続いていた

クレジットカードを整理したとき、追いかけるのをやめた。
銀行口座を絞ったとき、追いかけるのをやめた。
サブスクも、見えないまま払い続けることをやめた。

全部に共通しているのは、「何に払っているかを把握する」という一番最初の作業だ。
把握した上で設計する。
設計したら、あとは気にしない。


設計の出発点は、把握だ。


年に一度の棚卸しを仕組みにした

投資の年次メンテナンスを12月にやっている。
同じ日にサブスクの棚卸しもやることにした。
12月27日、一年の終わりに引落明細を開く。
それだけだ。

毎月確認しなくていい。
年に一度、見直す日を決めておく。
仕組みにしてしまえば、あとは忘れていられる。

設計して、忘れる。
それが一番続く。


 

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