息子が生まれたとき、学資保険を勧められた。
でも入らなかった。
悩んだわけじゃない。
子どもができたら学資保険、という空気はあった。
周りも入っていた。
入って当然のような流れだった。
それでも、すぐには頷けなかった。
保険を整理したとき、教育費のことも考えた。
そのとき思い出したのが、この「入らなかった」という選択だった。
学資保険を否定したいわけじゃない。
ただ、俺には入る理由が最後まで見えなかった。
その話をする。
息子が生まれて、学資保険を勧められた
子どもが生まれると、保険の話が増える。
学資保険は、その筆頭だった。
「子どもができたら学資保険」という空気があった
息子が生まれてしばらくして、学資保険を勧められた。
知人からも、ネットの記事からも、同じ言葉を聞いた。
「子どもの教育費は学資保険で準備するもの」という前提があった。
そういうものか、と最初は思った。
みんなやっているなら、たぶん正しいんだろうと。
周りも入っていた。入って当然のような流れだった
同じ年頃の子を持つ知人は、だいたい入っていた。
「入らないと不安じゃない?」とも言われた。
入っているのが普通で、入らないのが例外、という空気があった。
その空気に流されそうになった。
でも、どこかで止まった。
でも、すぐには頷けなかった
説明を聞けば聞くほど、頭の中が整理できなくなった。
わかりやすくなるはずの説明で、逆にわからなくなっていく感覚があった。
その違和感を、最初はうまく言葉にできなかった。
頷けなかったのは、慎重だからじゃない。
理解できなかったからだ。
保険なのに、投資の話が出てくる違和感
説明を聞いていて、一番引っかかったのはここだった。
保障の話と「増える・戻る」という話が一緒に出てきて、自分には境界がわかりづらかった。
保障の話なのか、資産形成の話なのかわからなかった
教育費を貯める話のはずだった。
なのに、途中から増える・戻ってくるという話になった。
万が一のときの保障の話も混ざってきた。
貯金の話を聞いていたつもりが、いつのまにか別の話になっていた。
どこを聞いていいのか、わからなくなった。
返戻率・積立・運用、言葉が混ざっていた
返戻率。積立。運用。
ひとつずつは聞いたことがある言葉だった。
でも全部一緒に出てくると、急に複雑に感じた。
「結局、いくら払って、いくら戻るのか」がすぐに答えられない。
その時点で、自分には向いていない気がした。
保険なら保険、投資なら投資で考えたかった
保障が欲しいなら、保険に入ればいい。
お金を増やしたいなら、別の方法を考えればいい。
その2つが1つの商品に混ざっていることが、自分には引っかかった。
分けて考えたかった。
ひとつにまとまっていることが、便利ではなく、見えにくさに感じた。
コストが見えにくかった
もうひとつの理由はコストだった。
正確には、コストが「見えない」ことだった。
何にいくら払って、どれだけ引かれているのか
毎月いくら払うかは、わかる。
でも、そのうちどれだけが保障で、どれだけが積立なのか。
手数料がどれだけ引かれているのか。
そこがはっきりしなかった。
見ようとしても、すぐにはたどり着けなかった。
商品が悪いんじゃない。見えないことが引っかかった
学資保険そのものを否定したいわけじゃない。
仕組みとして成立しているし、合う人もいる。
ただ俺は、中身が見えないものに引っかかった。
サブスクを棚卸ししたときも、銀行口座を絞ったときも、同じだった。
見えないコストが、一番気になる。
(関連:サブスクを全部棚卸しした。気づいたら毎月2万円消えていた / 銀行口座を2つに絞った。40代の「管理しないお金の設計」)
見えないものを長く預けられなかった
学資保険は、長い。
子どもが大きくなるまで続く前提の商品に感じた。
中身がよく見えないものに、それだけの期間お金を預ける。
それが、自分には想像できなかった。
短い期間なら試せる。
でも長く預ける前提となると、話が違った。
わからないものにお金を預けたくなかった
突き詰めると、理由はここに行き着く。
商品の問題ではなく、自分の理解の問題だった。
理解できないまま続けるのは無理だと思った
説明を何度か聞いた。
それでも、自分の言葉で説明できるようにはならなかった。
人に「なんで入ったの」と聞かれて、答えられない。
そういう状態で続けるのは、無理だと思った。
理解できないものは、続ける自信が持てない。
自分が説明できないものは、安心の根拠にならない
保険は、安心のために入るものだと思う。
でも、中身を説明できない保険は、俺にとって安心にならなかった。
むしろ「これでよかったのか」と、ずっと引っかかり続ける気がした。
安心を買うはずが、不安を抱えることになる。
それでは意味がなかった。
じゃあ、どうしているのか
学資保険に入らなかった代わりに、別の方法を選んだ。
ここは軽く触れるだけにしておく。
新NISAを選んだ
教育費の準備には、新NISAを使うことにした。
選んだ理由はシンプルだ。
投資先が見える。利益に税金がかからない。途中で変更できる。
中身が見えること。
それが、自分にとっては一番の安心だった。
もちろん元本保証はない。
そのリスクは承知のうえで選んだ。
教育費の具体的な作り方は、また別の機会に書く
ただ、教育費を実際どう作っていくかは、この記事の話じゃない。
それを書き始めると長くなるし、別の話になる。
具体的な準備の仕方は、また改めて書こうと思う。
ここで言いたいのは、商品の良し悪しじゃない。
「俺は学資保険を選ばなかった」という、判断の話だ。
入らなくて後悔していないか
後悔はしていない。
ただ「学資保険が悪い」と思っているわけじゃない。
自分には理解しやすい形ではなかった。
だから選ばなかった。
それだけのことだと、今も思っている。
学資保険を否定したいわけじゃない。
安心できる人もいると思う。
ただ俺は、
教育費を貯めるために
保険を買う理由が最後まで理解できなかった。
だから入らなかった。
それだけの話だ。
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