妻が買ったのに、俺が一番気にしている。

暮らし家電

先週、帰宅したら床にパンくずが落ちていた。

「今日、ルンバ回ってないな」

と思った。

以前の俺なら気づかなかった。
床のパンくずを見て、ルンバのことを考える人間じゃなかった。

妻が買った家電なのに、気づいたら俺が一番気にしている。
不思議だが、家事を自分ごとにする入口は、こういう小さな担当だった。


気づいたら全部、俺の担当になっていた

ルンバを買ったのは妻だ。

「セットしといて」と言われた。
それが始まりだった。

そのうちブラーバも増えた。
ホットクックも増えた。

どれも最初は「妻のもの」だった。
どれも今は、俺が一番気にしている。

ルンバの充電が切れていないか。
ブラーバの水が残っているか。
ホットクックの予約をしたか。

妻はあまり気にしていない。
買ったのは妻なのに、管理しているのは俺だ。

文句ではない。
むしろ、担当になったことで家の状態が少し見えるようになった。


なぜ俺が担当になるのか

「家事をやろう」と決意したわけじゃない。

担当になっただけだ。

担当になると、状態が気になる。
気になるから確認する。
確認するから、回っていないことに気づく。

帰宅してパンくずを見て、ルンバのことを考える。
それが今の俺だ。

家事を自分ごとにするために、最初から大きな覚悟はいらなかった。
ひとつ管理するものができると、家の中で見えるものが変わる。


担当が先で、自分ごとが後からついてくる

ホットクックも同じだった。

最初は妻が使っていた。
俺が「セットしてみて」と言われた。
そのうち献立を考えるのも俺になった。

決意は一度もしていない。
「今日から家事を頑張ろう」と思った日はない。

ただ、担当になった。

担当になると、次に同じことが起きたときに気づく。
水がない。予約していない。今日は動いていない。

気づくから、次に動ける。
俺の場合、家事への関わり方はそこから変わった。


家事は、気持ちより先に担当を決める

男が家事を「自分のこと」として引き受けるのは、決意じゃなくて担当からだと思う。

家事をやる気持ちがあるかどうかを、毎回確認しない。
これは俺の担当だと決める。
そうすると、見る場所が決まる。

妻への感謝を言えない話も、子どもの話を聞けなかった話も、根っこは近い。
家の中で何が起きているかを見ていないと、言葉も行動も出てこない。

だから今は、全部を気持ちで何とかしようとしない。
担当を決める。
見る場所を決める。
その方が、少しだけ家のことが自分ごとになる。


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