投資を始めたとき、正解を探していた。
オルカン一本が正解だと思っていた。
ゴールドは守りだと覚えていた。
誰かの言葉を借りて、そのまま持っていた。
でも相場が動くたびに気になった。
自分がなぜそれを持っているのか、うまく説明できなかった。
今はオルカン・ナスダック・ゴールドを50:25:25で持っている。
この設定で、あと15年戦えると思っている。
誰かの正解じゃない。
自分の言葉で持てるようになった設計だ。
今の比率と、そこに至った理由を書く。
正解の投資を探していた
投資を始めた頃、情報を集めた。
どれが正しいか知りたかった。
正解を見つければ、あとは安心できると思っていた。
「オルカン一本が正解」と思っていた時期がある
投資の勉強を始めると、よく出てくる答えがある。
全世界株式インデックス。
いわゆるオルカン一本。
コストが低い。分散が広い。長期で持てば結果が出る。
それが正解だと思っていた。
だから最初はオルカンだけ買っていた。
間違っているとは今も思わない。
でも当時の自分は、なぜオルカンなのかを自分の言葉で言えなかった。
「正解だと聞いたから」。それだけだった。
誰かの正解を借りて持っていた。
ゴールドは守り・リスクヘッジ。そう覚えていた
ゴールドについても、最初は覚えた言葉で理解していた。
有事の金。守り。リスクヘッジ。インフレ対策。
どこかで読んだ言葉をそのまま頭に入れた。
なぜゴールドが守りなのか、自分の言葉で説明できなかった。
「守りだと言われているから守りだ」。
それ以上考えていなかった。
知識は借り物だった。
正解通りに持っていたが、自分のものじゃなかった
積み立てを続けていた。
でもなんとなく、自分のものじゃない感覚があった。
相場が上がれば「よかった」と思う。
下がれば「大丈夫か」と思う。
ニュースで「株価が下落」という見出しを見ると、気になった。
自分の言葉で持っていなかったから、揺れていた。
誰かの正解を借りていると、相場が動くたびに確認が必要になる。
「これは本当に正しいのか」という問いが、消えなかった。
オルカン50・ナスダック25・ゴールド25にした理由
今の構成はこうだ。
- オルカン 50%:土台。広い分散・低コスト
- ナスダック 25%:飽きないため
- ゴールド 25%:守りではなく、自分なりの攻めとして
それぞれを選んだ理由を話す。
合理的に考えれば、オルカン一本でいい
オルカンに含まれている銘柄数は数千。
アメリカも、ヨーロッパも、新興国も入っている。
コストは低い。分散は広い。
ナスダックはアメリカのテクノロジー株中心だ。
オルカンに比べてリスクが高い。
ゴールドは配当もない。
合理性だけで考えれば、オルカン一本が一番シンプルだ。
それはわかっている。
合理的な答えはわかっていた。それでも選ばなかった。
でも飽きる。飽きると続かない
正直に言う。
オルカン一本だと、飽きる。
毎月同じ銘柄を同じ金額で積み立てる。
それだけ。何も変わらない。
変化がないと、やっている感覚が薄れる。
投資は続けることが大事だ。
続けるためには、飽きないことが必要だ。
飽きたらどうなるか。
積み立てを止めるか、余計なことをし始めるか。
どちらも結果が悪い。
続けるために、飽きない設計が要った。
ナスダックを入れたのは、そういう理由だった
ナスダックを25%入れた。
理由は合理的じゃない。
飽きないからだ。
ナスダックはオルカンより動きが大きい。
上がるときも下がるときも、振れ幅がある。
その動きが、続ける動機になっている。
「今月はナスダックが上がった」「少し下がった」。
その変化を見るのが、わずかだが楽しい。
投資を趣味にするつもりはない。
でも、まったく面白みがないと続かない。
ナスダックはその役割だ。
ゴールドは守りだと思っていない
ゴールドの位置づけは、自分の中で変わった。
「守り」という言葉で持ち始めたが、今は違う言葉で持っている。
攻めだと思っている。
世間は「守り・リスクヘッジ」と呼ぶ
投資の文脈でゴールドが出てくるとき、だいたい同じ表現が並ぶ。
有事の金。守り。株と逆相関。インフレヘッジ。
リスクを抑えるための資産として語られることが多い。
最初は俺もそう理解していた。
「守りのためにゴールドを入れる」。そう覚えていた。
埋蔵量は増えない。ドルの信用は昔より薄い。だから攻めだと思っている
今は違う言葉でゴールドを持っている。
攻めだと思っている。
理由は2つだ。
ゴールドの埋蔵量は限りがある。
供給が増えない資産は、需要が増えれば価値が上がる方向に動く。
もうひとつはドルだ。
基軸通貨としてのドルの信用は、昔より薄れている気がしている。
ドルの価値が相対的に下がるなら、ゴールドにとっては追い風になる。
俺の解釈が正解だとは思っていない。
でも、この理由で持っているから、下がっても揺れない。
自分の言葉で持つと、揺れたときの答えが出ている。
正しいかどうかより、自分がそう思っている理由がある
ゴールドの将来を正確に予測できる人はいない。
俺にもできない。
でも「なぜ持っているか」は言える。
埋蔵量が増えない。
ドルの信用が下がっている。
だから攻めとして持っている。
これが自分の言葉だ。
誰かに「ゴールドは守りですよ」と言われても、「俺は攻めだと思っている」と返せる。
それだけで、持ち続ける理由が揺らがなくなった。
相場を見ない設計にした
オルカン・ナスダック・ゴールドを50:25:25で積み立てる。
それだけだ。あとは見ない。
見ない設計にしたことで、変わったことがある。
見ない方が売りたくならない
長距離トラックを運転しているとき、スマホは触れない。
相場を確認する時間がない。
最初はそれが不便だと思っていた。
でも見ない生活が続くうちに気づいた。
見ないと、売りたくならない。
相場が下がったというニュースを見ると、気になる。
気になると確認したくなる。
確認すると、何かしたくなる。
見なければ、そのループが始まらない。
また、衝動買いも同じ構造だった。判断を減らす設計を持てば、衝動が起きにくくなる。
見ないと、揺れない。
でも買いたいときに動けない。それがトレードオフだ
見ない設計には、裏側がある。
買いたいと思うことがある。
相場が下がったときに買い増ししたい。
でも見ていないから、いつ下がったのかわからない。
下がったことを知るのは、たいてい後からだ。
「あのとき買えばよかった」と思う機会が、ないわけじゃない。
それがトレードオフだ。
見ないことで売り衝動を消した。
でも買い増しのタイミングもわからなくなった。
「見ない」にも、捨てたものがある。
それを選んだ
両方取ることはできない。
相場を見て、下がったときに買い増しする。
そのためには、常に相場を気にし続ける必要がある。
仕事をしながら、家族と過ごしながら、相場を気にし続けるのは難しい。
それをやると、別のところで頭が疲れる。
見ない方を選んだ。
買い増しタイミングを逃す代わりに、頭の余白を守った。
それが今の設計だ。
自分の言葉で持てるようになってから、揺れなくなった
最初は正解を探していた。
今は自分の言葉で持っている。
何が変わったかというと、相場が動いても気にならなくなった。
正解を探していた頃は、相場が動くたびに気になった
投資を始めた頃のことを思い出す。
「オルカンが下がっている」というニュースを見ると、確認した。
「ゴールドが上がった」と聞けば、続けていいのか調べた。
誰かの意見が変わると、自分も迷った。
自分の言葉で持っていなかったから、外からの情報に揺れた。
正解を外に探しているから、外の情報が気になる。
それが続いていた。
借り物の正解は、外から揺さぶられる。
自分の言葉で持てるようになってから、相場を見なくなった
今は相場をほとんど見ない。
年に一度だけ確認する。
12月に見直して、バランスが崩れていれば整える。
それだけだ。
なぜ見なくていいかというと、持っている理由が自分の中にあるからだ。
ゴールドが下がったとしても、埋蔵量が増えたわけじゃない。
ナスダックが下がったとしても、テクノロジーの成長が終わったわけじゃない。
持っている理由が変わっていなければ、売る理由もない。
持っている理由が自分の中にあると、確認が要らなくなる。
15年、この設定で戦える
今の設計を変えるつもりはない。
オルカン50・ナスダック25・ゴールド25。
毎月積み立てる。年に一度だけ見直す。
50代になったら、ナスダックを少しずつ外国債券に移していく予定がある。
でも今は動かさない。
あと15年、この設定で戦える。
そう思えているのは、誰かの正解を借りているからじゃない。
自分の言葉で持てているからだ。
正解かどうかは、15年後にわかる。
それでいい。
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