FXで、300万円以上失った。
毎日チャートを見ていた。
ニュースが出るたびに、次はどちらへ動くか考えた。
下がれば取り返したくなった。
投資を始め直すとき、最初に商品を探したわけではない。
もう同じやり方をしないために、先に三つ決めた。
当てにいかない。
商品選びを何度もやり直さない。
毎日見なくて済む形にする。
これは、NISAを始める人の正解ではない。
FXで失敗した俺が、また相場に生活を持っていかれないために決めたことだ。
当てにいく投資をしない
FXをしていた頃は、次に何が起きるかを読もうとしていた。
ドル円が動く。
ニュースが出る。
それを見て、自分なら少し早く動けると思った。
でも、読もうとするたびに判断が増えた。
判断が増えると、感情も入った。
損が出ると、待てば戻ると思った。
取り返したくなって、また動いた。
300万円以上失ったあと、次にどこが伸びるかを当てる投資は、俺には向いていないと思った。
だから、NISAを始めるときは、一つの国や会社の勝ち負けを、自分で予想し続けなくて済む形を選んだ。
上がる理由を毎日探さなくていいことが、俺には先だった。
商品選びを何度もやり直さない
当時は、オルカンとS&P500を比べていた。
どちらが伸びるかを調べ始めると、答えが増えた。
アメリカが強いという話もある。
世界全体を持つ方がいいという話もある。
調べるほど、選んだあとにもまた選び直したくなると思った。
当時の俺は、オルカンを選んだ。
世界のどこが伸びるかを、自分で決め続けなくて済むと思ったからだ。
商品として何が正しいかを言いたいわけではない。
当時の俺には、比較を続けないことの方が大事だった。
今は配分を変えている。
それでも、毎週商品を選び直さないという線引きは変わっていない。
それでも、始めるときに毎週答えを探し直さないと決めたことは残っている。
毎日見なくて済む形にする
FXで一番よくなかったのは、見すぎたことだと思っている。
信号待ちでスマホを開いた。
仕事中も気になった。
夕食中も、画面のことを考えていた。
投資を始め直したあと、アプリを消した。
通知もオフにした。
積立設定だけして、評価額を確認するのをやめた。
最初は、見なくていいのか不安だった。
でも、見なければ動きたくならない。
動かなければ、そのたびに正解を決めなくていい。
投資のためにスマホを開く回数が減ると、頭の中から相場が少しずつ消えた。
俺には、それが必要だった。
最初に決めたのは、増やし方ではなかった
NISAを始めるとき、口座や商品から決める人もいると思う。
俺はその前に、何を繰り返したくないかを決めた。
始める前に、何を選ぶかではなく、何を繰り返さないかを決めておくと、自分の線引きを作りやすい。
当てにいかない。
商品選びを繰り返さない。
毎日見なくて済む形にする。
この三つで、利益が出るとは言えない。
俺にとっては、FXのときのように投資が生活を支配しないための線引きだった。
正解かどうかはわからない。
でも、投資を始め直すときの俺には、増やす方法より先に決めておく必要があった。
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