節約すれば、お金は増える。
以前の俺は、そう思っていた。
固定費を削る。外食を減らす。安い店を探して回る。
支出を減らすことが正解だと思っていた。
でも実際は、生活がしんどくなった。
疲れやすい。イライラする。休日も回復しない。
40代になって気づいたのは、削ることにもコストがあるということだった。
俺がやめたのは、節約そのものではない。
自分の機嫌や回復まで削る節約だった。
小さな楽しみを削るのをやめた
以前、節約のために炭酸水をやめたことがある。
毎日飲んでいたので、ここを削れば年間で少し浮くと思った。
実際、支出は減った。
でも同時に、生活の満足度も下がった。
仕事から帰ったあとに飲む炭酸水は、ただの飲み物ではなかった。
気持ちを切り替える、小さな回復時間だった。
そこまで削ると、毎日の疲れが少しずつ残る。
節約で削っていたのは、お金ではなく余裕だったのかもしれない。
安さを追いかけるのをやめた
以前は、少しでも安いスーパーを探して回っていた。
10円安い卵。
20円安い肉。
節約のために店をはしごしていた。
でも今思うと、あれはかなり疲れる。
移動する。
混雑する。
比較する。
考える。
ずっと判断している。
長距離ドライバー時代から、仕事中は判断の連続だった。時間、安全、ルート、休憩。家に帰ってからも、どこが安いかを考え続ける。
これがじわじわ機嫌を削っていた。
今は、近いことと、考えなくていいことを優先している。
ちゃんと自炊をやめた
以前は、毎日ちゃんと作らなきゃと思っていた。
でも仕事で疲れて帰ったあとに、自炊を完璧に続けるのはかなり重い。
そこで、ホットクック、惣菜、外食をちゃんと使うことにした。
特に大きかったのは、ホットクックだった。
料理そのものより、夕方に考え続けることが減った。
ホットクックで減った判断の話は、ホットクックで「献立を考えない生活」になったに書いた。
疲れている日は、惣菜を買う日があってもいい。外食する日があってもいい。
無理して全部やろうとすると、疲れ切って何も続かなくなる。
少しお金を使ってでも、機嫌と体力を守った方が、俺には合っていた。
節約をゆるめたら、無駄遣いが減った
節約をゆるめたのに、家計は前より安定した。
理由は単純で、疲れにくくなったからだと思う。
疲れていると、判断が雑になる。
ストレス買い。
ドカ食い。
無駄な課金。
もういいや、の消費。
これが減った。
固定費を削ったのにしんどくなった話は、固定費を削ったのに、生活がしんどくなった話。にも残している。
節約は、お金だけで考えると失敗する。
時間、体力、機嫌まで含めて見ないと続かない。
最適化しすぎない方が、俺には続いた
今の俺は、何でも一番安くしようとはしていない。
オルカンを積み立てる。
ホットクックを使う。
ドラム式洗濯機を回す。
どれも、考える回数を減らすための仕組みだ。
保険も、増やしすぎず、守る役割だけを見るようにした。
その話は、保険を整理した。40代が「守る設計」を見直した話に書いた。
頑張りすぎない。
判断しすぎない。
疲れすぎない。
40代になってからは、お金を増やすこと以上に、自分を削らないことが大事になった。
最適化しすぎないことが、結局いちばん続く節約だった。
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