ドラム式洗濯機を買ったら、時間が増えた

ドラム式洗濯機を買った。

家電の話に見えるが、俺にとっては時間と機嫌の話だった。

買う前は、洗濯にどれだけ頭を使っていたか分かっていなかった。
洗う。干す。取り込む。畳む。しまう。
ひとつずつは小さい。
でも毎日続くと、じわじわ削られる。

ドラム式に変えて、まず消えたのは「干す」と「取り込む」だった。


買う前は、夜中に洗濯物を干していた

長距離ドライバーの仕事は、帰宅時間が不規則だった。

夜中に帰ってきて、洗濯機を回す。
乾燥機能がないから、夜中に干す。
朝起きたら取り込む。
畳んで、しまう。

これを毎日やっていた。

たいした手間じゃないと思っていた。
でも積み重なると、じわじわ削られていく。

体力だけではない。
機嫌が削られていた。


ドラム式で、干す工程が消えた

ドラム式洗濯機に替えてから、洗濯の手順はこうなった。

  1. 洗濯物を入れる
  2. ボタンを押す
  3. 終わったら取り出す

干す工程がなくなった。
取り込む工程もなくなった。
夜中に洗濯物を干す必要がなくなった。

時間にすると、1日あたり約30分。
年間で約180時間だ。

180時間あれば、息子と何回外食に行けるか。
どこかに何回出かけられるか。

そう考えると、ドラム式の価値はただの家電代ではなかった。


高かった。でも時間を買えた

ドラム式洗濯機は安くない。
10万円から20万円するものが多い。

それでも、1日30分が戻るなら考え方は変わる。

1日30分 × 365日 = 年間182時間。
10年使えば1,820時間。

20万円 ÷ 1,820時間 = 約110円/時間。

正確な計算というより、俺が納得するための目安だ。
自分の時間を1時間110円で買えるなら、安いと思った。

家を建てるときに、物干し竿を置かなかった話も前に書いた。
家を建てるとき、物干し竿を置かなかった。

「置かない」「やらない」を最初から設計した方が、長い目で見て楽になる。


機嫌は、小さい家事で削られていた

疲れていると、機嫌が悪くなる。

体の疲れだけではない。
「またやらなきゃ」という小さなストレスが積み重なると、じわじわ機嫌が削られていく。

洗濯を自動化したら、その「またやらなきゃ」が一つ消えた。

たった一つだ。
でも効果は想像以上だった。

帰宅してから、少し余裕が生まれた。
息子と話す時間が、少し増えた。

機嫌は、大きなことで守るものではない。
小さなストレスを一つずつ消していくことで、じわじわ回復するものだと思っている。


ドラム式でも、洗濯は全部終わらなかった

ただ、ドラム式を買えば洗濯が全部終わるわけではなかった。

干す作業は消えた。
取り込む作業も消えた。
でも、乾いた服を畳む作業は残った。

このあと俺は、洗濯物を畳むこともやめた。
洗濯機の上に棚を置いて、乾いた服を放る形に変えた。

その話はこちらに残している。
洗濯物を、畳むのをやめた

家事は、家電を買ったら終わりではない。
残った作業を見つけて、また一つ減らす。
その繰り返しで、少しずつ静かになる。

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