FXをやっていた頃、家に帰ってもスマホを見ていた。
チャートを確認する。経済指標をチェックする。YouTubeで今後の動向を解説している動画を見る。
気づいたら、妻と話していなかった。子供が何を言っているか、聞いていなかった。
家にいるのに、頭は相場の中にあった。
家の会話が消えた
FXに熱中していた時期、家の空気が変わっていた。
夕食中もスマホを手放せない。経済ニュースが気になる。ドル円が動いていないか確認したい。
妻が話しかけてくる。「うん」と返す。でも内容が頭に入っていない。
子供が「パパ聞いてる?」と言う。「聞いてるよ」と答える。でも聞いていない。
会話が減った。笑いが減った。家の空気が重くなった。
お金を増やそうとしていたのに、大事なものが減っていた。
300万円と一緒に、何かを失っていた
FXで300万円以上溶かした。
お金を失ったことより、あの時期の家の空気を思い出す方が、今でも少しつらい。
機嫌が悪かった。余裕がなかった。含み損が増えるたびに、心が重くなった。その重さが、家の空気に出ていた。
お金を追いすぎると、機嫌が壊れる。機嫌が壊れると、家の空気が壊れる。それに気づくのに、300万円かかった。
今は違う
投資をオルカンに切り替えた。アプリを消した。チャートを見るのをやめた。
ドラム式洗濯機を買って、干すのをやめた。ホットクックを買って、献立を固定した。カードの管理を減らした。
やることが減った。判断が減った。頭の中が静かになった。
帰宅後にスマホを見る時間が減った。その分、子供の話を聞けるようになった。妻と他愛もない話ができるようになった。
家の空気が、少し軽くなった。
守りたかったのは、機嫌だった
投資を始めた理由は、お金を増やしたかったからだ。
でも今思うと、本当に守りたかったのは機嫌だったと思う。
お金の不安がなくなれば、機嫌が安定する。機嫌が安定すれば、家の空気が変わる。家の空気が変われば、子供との時間が変わる。
お金は手段だった。目的は、機嫌よく生きることだった。
「余裕」はお金より先に作るものだった
節約して、最適化して、効率を上げれば余裕ができると思っていた。
でも順番が違った。
まず機嫌を守る仕組みを作る。判断を減らす。疲労を減らす。頭の中を静かにする。
そうすると、自然と余裕が生まれた。余裕が生まれると、家の空気が変わった。
お金を増やす前に、機嫌を守る仕組みが必要だった。
最後に
完璧な生活じゃない。イライラする日もある。余裕がない日もある。
でもFX時代と比べると、家の空気は全然違う。
子供が「パパ、遊ぼう」と言ってくる。その言葉に、ちゃんと返せるようになった。
それで十分だと思っている。
→ 次の記事:機嫌がいい日と悪い日の、たった一個の違い。
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