S&P500と迷って、最初はオルカンを選んだ。FXで失敗した後の線引き
投資を始め直すとき、最初に迷ったのは商品だった。
オルカンにするか。
S&P500にするか。
調べれば調べるほど、どちらにも理由があった。
S&P500の方が強く見える時期もある。オルカンの方が広く分散されていて、自分には持ちやすく見える。
でも、俺はそこで比較を続けたくなかった。
FXで300万円を失ったあとに一番避けたかったのは、また毎日何かを当てにいくことだった。
だから最初の積立では、S&P500との比較を終わらせるために、俺はオルカンを選んだ。
これは、誰にとってもオルカンが正解だという話ではない。俺が投資を続けるために、最初に決めた線引きの話である。
正解の商品を探すほど、また動けなくなると思った
投資の情報を見ていると、すぐに比較が始まる。
オルカンか。
S&P500か。
NASDAQか。
高配当か。
どれも、説明を読むと正しく見える。
でも俺の場合、比較を続けるほど投資が止まった。
そして、いったん始めても、すぐに別の商品が気になった。
FXで失敗したときもそうだった。
次は上がる。次は下がる。今なら取り返せる。そうやって判断を重ねて、傷を深くした。
投資信託とFXは仕組みが違う。
それでも、俺の中では同じ危うさがあった。
未来を当てようとすると、毎日見たくなる。
毎日見ると、動きたくなる。
動くほど、また判断が増える。
だから、最初に決めたのは「どの商品が一番勝つか」ではなかった。
俺が繰り返したくない判断は何か。
それを先に決めた。
俺がオルカンを選んだ理由
俺がオルカンを選んだ理由は、リターンを一番大きくしたかったからではない。
一つの国が勝ち続けるかどうかを、自分で考え続けたくなかったからだ。
S&P500が悪いという話ではない。
S&P500を理解して、自分の言葉で持てる人もいる。
ただ、当時の俺にはそれができなかった。
アメリカが強いと言われればS&P500に寄りたくなる。
分散が大事と言われればオルカンに戻りたくなる。
その揺れ方が、もう嫌だった。
オルカンを選ぶことで、少なくとも「どの国が勝つか」を自分で当て続ける必要は減った。
俺にとって大事だったのは、そこだった。
オルカン1本が正解だとは言わない
この記事を書いた当時の俺は、オルカン1本でいいと思っていた。
それは、最初の迷いを減らすには有効だった。
でも今の俺は、オルカンだけを持っているわけではない。
続ける中で、自分の性格や15年続ける感覚に合わせて、オルカン、ナスダック、ゴールドを組み合わせる設計に変えた。
その話は、後の記事で書いている。
オルカンだけでは飽きる。40代が15年続けるために決めた投資設計
だから、この文章を「初心者は全員オルカン1本にすべき」という意味では読んでほしくない。
俺にとってのオルカンは、最初に正解を当てるための商品ではなかった。
比較を終わらせて、積立を始めるための商品だった。
最初に決めたのは、商品よりも見ない仕組みだった
オルカンを選んだあとにやったのは、毎月の積立設定だった。
商品を決める。
金額を決める。
積立設定をする。
それ以上、毎日見ない。
俺には、この順番が必要だった。
投資をうまくやろうとすると、また画面を開いてしまう。
評価額を見て、気分が動く。
別の商品を調べて、また迷う。
それを避けるために、最初から「見ない形」に寄せた。
NISAを始めるときに決めた線引きは、別の記事にも残している。
FXで300万円失ったあと、NISAを始めるときに決めた3つ
実際の積立設定については、こちらに分けた。
SBI証券でオルカンを積立設定した。商品選びを終わらせるためにやったこと
制度や商品条件は、公式情報を見る
NISAや投資信託の条件は変わる。
制度、手数料、対象商品、積立設定の方法も、使う証券会社や時期によって変わる。
長期・積立・分散という考え方や、NISA制度の基本は、金融庁の公式情報も確認した方がいい。
この記事で書いているのは、俺が当時どう迷い、どう線を引いたかである。
投資判断は、人によって違う。
家計、年齢、目的、リスクの感じ方も違う。
だから、商品名だけを真似するより、自分が何で迷い続けるのかを先に見た方がいい。
俺にとっては、最初の迷いを終わらせることが大事だった
オルカンとS&P500のどちらが将来よかったかは、あとにならないと分からない。
でも、当時の俺に必要だったのは、将来を当てることではなかった。
FXで失敗したあと、また毎日チャートを見て、ニュースを追って、判断を増やす生活に戻らないことだった。
だから最初は、オルカンを選んだ。
一番儲かると信じたからではない。
比較を終わらせて、投資を普段の頭から外したかったからだ。
今は、そこから少し進んでいる。
オルカンだけではなく、自分が15年持てる形へ変えた。
それでも、最初にオルカンを選んだ意味は残っている。
俺にとって投資の始まりは、正解の商品を当てることではなかった。
もう同じ失敗を繰り返さないために、迷いを一つ減らすことだった。
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