投資を始めた頃、目的はシンプルだった。
お金を増やすこと。
老後が不安だから貯める。減らしたくないから守る。もっと増やしたいから攻める。
でも、その先のことは考えていなかった。
何のために増やすのか。いつ使うのか。どこまで貯めれば、自分はもう十分だと思えるのか。
そこが空っぽのまま、とにかく増やそうとしていた。
FXで300万円を失ったとき、お金だけではなく、頭の中の静けさも削れていった。
仕事中も値動きが気になる。家族といてもスマホを見る。頭の中は、ずっと取り返したいで埋まっていた。
そんなときに読んだのが『DIE WITH ZERO』だった。
この本を読んで、投資の目的が「増やすこと」から、「人生のどこで使うか」へ変わった。
DIE WITH ZEROは、貯め方より使い方を考える本だった
『DIE WITH ZERO』は、ビル・パーキンスの本である。
細かい内容を全部まとめるつもりはない。
俺に刺さったのは、お金は持っているだけでは意味がなく、経験に変えて初めて人生に残るという考え方だった。
それまでの俺は、貯めることばかり考えていた。
老後のために増やす。
不安だから崩さない。
余ったら投資に回す。
でも、使う日を決めていなかった。
貯める設計だけがあって、使う設計がなかった。
月10万円ではなく、8万円にした
本を読んだあと、実際に変えたことがある。
月10万円積み立てられるかもしれないと思っていたが、あえて8万円にした。
残りの2万円は、今の家族との時間に使うことにした。
息子との外食。
週末のドライブ。
たまに行く温泉。
数字だけを見れば、2万円も投資に回した方が効率はよく見える。
でも、今の息子と使う2万円は、10年後の2万円とは違う。
その考え方は、息子は毎日マックに行きたがる。その2万円を、俺は残しているにも書いた。
最適化しすぎると、今が細くなる
DIE WITH ZEROを読む前の俺は、積立額は多いほどいいと思っていた。
余ったお金は全部投資に回す。
今を我慢して、将来に備える。
その考え方自体が間違いだとは思わない。
ただ、俺には合わなかった。
100点を狙うと、家計も気持ちもきつくなる。
8万円なら続けられる。
2万円を今に残せば、家族との時間も細くならない。
俺にとって、あえて余白を残すことは妥協ではなかった。
続けるための設計だった。
使い切る設計がないと、貯めても怖い
この本を読んで気づいたのは、貯めることだけを考えていたということだった。
いつ使うか。
何に使うか。
どこまで残すか。
そこを考えないまま積み上げても、たぶん老後に使えない。
もし長生きしたらどうするか。
相場が下がったらどうするか。
そう考えて、結局使えないまま歳をとる気がした。
だから今は、増やす設計だけではなく、使う設計も考えるようにしている。
増やした後の出口を決めていなかった話は、増やした後、どう使うか。出口を決めていなかった40代の話に残している。
投資の目的は、機嫌よく生きることだった
FXをやっていた頃、家に帰ってもスマホを見ていた。
チャートを見る。
経済指標を見る。
今後の相場を解説している動画を見る。
お金を増やそうとしていたのに、家族といる時間の中身が減っていた。
今は、毎日相場を見なくて済む形にしている。
投資の細かい方針は、投資を始め直した記事に分けて書いた。
オルカンかS&P500か。FXで失敗した俺がオルカンを選んだ理由
投資で守りたかったのは、数字だけではなかった。
家族といるときに、頭が相場に持っていかれないこと。
今しか作れない思い出に、お金を使えること。
俺にとって投資の目的は、機嫌よく生きるために、未来と今を両方守ることだった。
もっと詳しく知りたい人へ
投資を始めた頃の俺は、いくら増えるかばかり考えていた。
でも今は、どう生きたいかを先に考えるようになった。
口座設計、積立設定、現金比率、出口戦略まで含めた流れは、noteにまとめている。
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